FM音色編集

SMAFの魅力はやはりFM音色ではないでしょうか?
色々なパラメータを調節してオリジナル音色、いわゆる"オリ音"の編集方法を説明します。
ここではATS-MA3での編集方法解説します。
しかしATSで音色編集が出来ないけどどうすれば?という質問が各所で多く見かけました。ここでつまずく人が多いと思います。
長くなりますがなるべくわかりやすく説明したいと思います。わかってる人は素通りして下さい。。。
ATSを起動させ、あらかじめ設定が必要な部分は、Option⇒Preferenceで
  1. FM mode 16 or 32
  2. 4op,2op音色の選択です。用途に合わせて指定してください。4op,2op混在も可能です。op総数64を超えないように!!
  3. Stream PCM Reserve
  4. 不使用はNo Reserved、使用の場合PCMが重なっている個所がある場合は2Reservedをそうでない場合は1Reservedを
  5. Master Volume
  6. 127が一般的なようです

基本

まずATSを起動させMIDIを読み込ませます。FILE⇒Import from SMFかMIDIファイルをATS上にドラッグします。

クリックで拡大します

左の画像を例にします。Ch5がFM音色の正しい例、Name欄がMelodyとなればMSB設定が正しくて音色編集が可能です。 Ch1はNameにBrightとなってます。この場合MSB設定が正しくない為に音色編集が出来ません。プリッセト音色となります。同様にCh10がドラムトラックの正しい例です。間違っている場合Drum/F2 PCMと表示されます。



次にVoice ListとVoice Assign Mapを開きます
Voice List画像  Voice Assign Map画像
あとはListの音色名上で右クリック⇒コピー、それをAssign Mapへペーストします。
するとこちらの画像のようにが現れます。
次にAssign Mapの音色名をWクリックします。音色編集画面が現れるはずです。後は各パラメーターを設定すれば完了です。

まとめ

MIDI読み込み、Voice ListとVoice Assign Map Windowを開く、Listからコピー、Mapへペースト、ペーストした所でWクリック。

応用

Voice ListへのバンクセットImport方法
YAMAHAで音色公開してますのであらかじめダウンロードしてください。
Voice Listを開いたら赤い線で囲まれた部分で右クリックします。
クリックで拡大します

ここでバンクセット読み込みます。(***.vm3)

パラメーター説明

ALG
アルゴリズム、0 と1が2op音色、2〜7が4op音色、携帯での設定−1です
LFO
エフェクト周波数、0=1.9Hz 1=4.2Hz 2=6.1Hz 3=7.2Hz
PANPOT
ステレオの配分、0=左、15=真中、30=右
MULUTI
マルチプル、数値が大きいほど高い音になります
ATS012345678910,1112,1314,15
J-SH0.5123456789101215

アルゴ0を例にすると、OP2のマルチプルを上げると音程が高くなります。
OP1:OP2の比率が音色を決める。

OP1:OP2音色
1:1鋸波/弦/金管
2:1矩形波/木管
3:1ギター
7:2
15:1ノイズ

またOP1:OP2の比率を変えず数値を変える事によりオクターブ調節できます。

OP1:OP2オクターブ
0.5:0.5-1
1:10
2:2+1
DT
ディチューン、ピッチをずらします。
ピッチを上にずらす3>2>1
ピッチを下にずらす7>6>5
基準ピッチ
AR
アタックレート、発音してから最大音量になるまでの時間、15=最速 0=最遅 J-SHと数値は逆転してます
DR
ディケイレート、最大音量になってからSLになるまでの時間 J-SHと数値は逆転してます
SR
サスティーンレート、SLに達してからの減衰を指定 J-SHと数値は逆転してます
RR
リリースレート、発音してから無音になる時間、0=持続、J-SHと数値は逆転してます
SL
サスティーンレベル、DRからRRへ移行するレベル、J-SHと数値は逆転してます
TL
トータルレベル、
アルゴ0を例にすると。OP2で音量を調整、0=最大。OP1で音質を調整します。小さいほど明るい音質、大きいほど柔らかい音質になります。
KSL
キースケールレベル、自然楽器では音が高くなるにつれ音量が減衰します。その減衰量を設定します。
DAM
AM変調の深度を設定します。
DVB
ビブラートの深度を設定します。
FB
フィードバックの深度を設定します。
 大きいとゆがんだ音、小さいとクリアーな音になります。
WS
波形を指定します。J-SHの‐1になってます。15、23、31はユーザー波形用です。
  
XOF
KeyOffを無視するかどうか設定します。チェックで無視
SUS
サスティーンON、OFF
KSR
レートスケーリング、チェックでKSLを有効にします
EAM
AM変調のON、OFF。
EVB
ビブラートのON、OFF
  
PE
ここにチェックを入れるとMIDIで設定したPAN-POTを無効にし、音色で設定したPAN-POTを有効にします

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